ニキビ:尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)【一般皮膚科】

ニキビは皮膚の病気です

ニキビは医学的に尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)といわれる皮膚の病気です。誰もが知っているとても身近な病気ですが、年齢があがるにつれて自然に治ることが多いため、ご自身でケアされてきた方も多いと思います。しかし間違ったケアでは炎症がひどくなったり、つぶして皮膚に傷をつけ、ニキビ跡になってしまうなど肌トラブルの原因に。そうなる前に皮膚科を受診し、正しい治療法で適切に処置しましょう。

ニキビの原因

ニキビのできるメカニズムはなんらかの理由で毛穴がふさがれ、その中で皮膚や毛包内に存在するアクネ菌(にきび菌)が増殖し、炎症を起こしてしまうと考えられています。
10代〜20代の頃のニキビは、過剰に分泌された皮脂が毛穴をふさぐため、ニキビができやすくなります。
一方、最近は「大人ニキビ」と呼ばれる、30代からのニキビに悩まされる方が増えています。原因は複雑で生活習慣、食生活、ストレス、睡眠不足、便秘、ホルモンバランスなど多岐にわたります。

治療法

当院で行うニキビ治療には外用薬(塗り薬)、内服薬(飲み薬)、漢方薬などの方法があり、患者さまの症状に合わせて適切な治療を選択しています。2008年に制定された「ニキビ」治療のガイドラインに推奨されている新しい治療薬も使用しています。

①炎症を伴う(赤いニキビ)場合

炎症を抑える抗生物質を患部に塗布します。さらに抗生物質の内服薬を服用し、炎症を鎮めます。

②炎症を伴わない(白いニキビ)場合

アダパレンというビタミンAの誘導体を患部に塗布します。この薬は乾燥や刺激感が強いため、肌の状態に注意しながら使用します。アダパレンでは刺激が強く適切でない場合は、従来から使用されているイオウ・カンフルローションを処方します。

③漢方薬治療

上記の方法でうまくいかない場合、ニキビの炎症の有無にかかわらず漢方薬を服用します。漢方薬が体質的に合っていれば、塗り薬に頼らなくてもニキビができにくくなる効果が期待できます。特に女性の患者さまで生理周期によって症状が悪化するような場合は、使用をお勧めします。

④ケミカルピーリング(保険適応外)

上記の治療を行った上で皮膚の表面をさらに良い状態にしたい場合や、残ってしまったニキビ跡などを少しでも目立ちにくくするために行います。

なお、当院ではレーザー治療は行っておりません。

正しいニキビケア

ニキビは人目につく「顔」にできることが多く、たった1つできただけでも落ち込んだり、気になって仕方がない悩ましいもの。できてしまったものはなるべく早く治したいですね。ニキビは皮膚の表面が不潔だからといって出てしまう病気ではなく、さまざまな原因があるため、正しいニキビケアを覚えることがニキビ退治の第一歩です。

お家でできるニキビケア

①洗顔の際、肌をゴシゴシ洗わない

洗顔料(石けん)をしっかり泡立て、こすらず、なでるように洗います。その後、水またはぬるま湯をぱしゃぱしゃと顔にかけ、タオルでそっと押さえるように水分を拭き取りましょう。

②ニキビが気になっても触らない(つぶさない)

手で患部を触ると、炎症が悪化してしまいます。万が一、つぶしてニキビ跡が残った状態になると、治療はかなり難しくなります。

③肌に合った化粧品を選ぶ

新しい化粧品に変えてニキビが悪化するケースがあります。自分の肌に合った化粧品を選ぶようにし、調子が悪くなった場合は使用を中止するようにしましょう。

④ストレスをためず、睡眠をたっぷりとる

よくありがちなことですが、非常に重要です。特に「大人ニキビ」は生活習慣の乱れによって悪化する場合が多いため、疲れを翌日に持ち越さない規則正しい生活が大切です。