アトピー性皮膚炎
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アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が特徴的な部分に繰り返し出現する病気です。
年齢により部位が変わってくる傾向があります。

多くの方はアトピー素因を伴う事も知られています。
① 家族歴、既往歴にぜんそくやアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎にかかった気管支喘息ことがある人がいるか、患者様ご自身がかかっている。
② IgE抗体を産生しやすい素因を持つ。

アトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎は、治療で症状が緩和される寛解(かんかい)が期待される病気です。しかし、再発してしまうことも多く、完治したと言いづらいことが特徴です。治療の目標は、日常生活に支障が出ず、薬物療法にずっと頼らなくても良い状態を目指します。

①抗炎症外用療法
【ステロイド外用薬】
古くから使用される炎症を抑える薬です。急性炎症を速やかに鎮静化するには第一選択となります。炎症がしっかりおさまるまではかゆみのある時だけでなく、指示いたしますので継続してください。多くの種類、剤型が存在しますが、薬剤は炎症の程度や部位により判断し処方いたします。

【タクロリムス外用薬】
身体の免疫反応が高まる状態を整え、皮膚の炎症を抑制することができます。このメカニズムはステロイドと異なり、ステロイド外用薬で効果が見られない場合にも効果があります。ステロイド外用薬による長期の使用に伴う皮膚の萎縮や毛細血管の拡張は、タクロリムス外用薬にはありません。
外用の初期に熱感、刺激感、かゆみを感じることがありますが、皮疹の改善に伴い軽減し消失します。即効性はありません。

【JAK阻害薬】
2020年以降、アトピー性皮膚炎治療においてJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬が導入されました。JAKは細胞内の免疫を活性化するシグナル伝達で重要な役割を果たしており、その働きを抑制することで免疫の過剰な活性化を抑え、症状を改善させるものです。これにより、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬とは異なる作用があり、新しい治療選択肢です。
通常外用しても刺激はありません。即効性はありません。

③ 保湿・スキンケア
アトピー性皮膚炎の乾燥、バリア機能の低下に対して保湿外用剤を使用することにより、バリア機能を回復させ、皮膚炎の改善と再燃予防効果、かゆみの抑制につながります。

プロアクティブ療法
アトピー性皮膚炎は、外用薬の治療によって症状が改善したり悪化したりする傾向があり、再発しやすいという特徴があります。見かけ上の改善があっても、皮膚の内部には依然として炎症が残っているため、再発が懸念されます。そのため、十分な抗炎症治療で症状を抑えた後も、保湿薬を使ったスキンケアに加えて、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、JAK阻害薬を週2〜3回の定期的な使用で症状を抑えた状態を維持する「プロアクティブ療法」が行われます。この療法により、皮膚の症状をなくしたまま維持することが可能であり、ステロイド外用薬の使用量も少なくてすむため、外用薬の副作用の心配も軽減されます。継続的なスキンケアとプロアクティブ療法によって、アトピー性皮膚炎の管理が向上し、患者の生活の質が向上することが期待されます。


④ 内服療法
外用療法で効果が不十分な場合、抗ヒスタミン剤の内服を併用する場合もあります。
補助的に漢方薬の服用を行うこともあります。

アトピー性皮膚炎の予防

スキンケアが大切ですが、生活環境の改善も重要です。ダニ・ホコリ・花粉・ペットの毛・金属アレルギーなどアレルギーの原因となるものは取り除きましょう。また、唾液や汗、毛髪、衣類の摩擦などの刺激でも皮膚炎が起きる可能性もありますので、汗や汚れは放置せず洗い流す、摩擦が起きにくい服装や、ヘアスタイルを意識しましょう。
お菓子、果物などの甘いもの、洋食はかゆみが悪化しますので控えましょう。

アトピー性皮膚炎は当院へ!

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